リネンシャツは夏を快適に過ごす為になくてはならず、私も毎年必ずオーダーしております。今回は、今までお客様にお作りいただきましたシャツや私が作ってきましたシャツをご覧いただきながらオーダーで仕立てる良さや楽しみ方などをご紹介させていただきます。
日本は昔よりも夏の期間が長くなり、特に7月~9月は30℃を超える日が当たり前で、私のようなクラシックなメンズウェアを扱う洋服屋や一部のビジネスパーソンの方以外は、カジュアルはもちろん、ビジネスシーンでもジャケットを着ない人の方が圧倒的に多くなります。
そうすると、シャツがメインの装いになりますが、特に真夏のシャツは、リネンとコットン&リネンの生地が最高に快適です。
涼しくて、軽くて、汗も乾きやすく、肌触りもサラッとしていますので、この日本の亜熱帯のような夏を少しでも快適に過ごせるようにサポートしてくれるアイテムです。
私のような、汗かきなのに洋服が好きな人間にとっては、機能的にもファッション的にもとても重宝するシャツでございます。
Tシャツやポロシャツももちろん素敵ですし、防臭・防皺などの素晴らしい機能をもった化学繊維もたくさんありますが、リネンシャツは、1枚で夏の装いをワンランク上げてくれると思います。
そんなリネンのシャツですが、クラシックなメンズスタイルでお好みのシャツを手に入れるには、生地の種類が豊富で、衿やカフのデザインも選べて、お好みのサイズやディティールで作れるオーダーがやはり1番だと思います。
COLLABORATION STYLEのオーダーシャツは、簡素なパターンオーダーではなく、メイド・トゥ・メジャー(MTM)なので、ビスポークとまでは言いませんが、多くの箇所のサイズ指定や体型補正が可能な為、ほとんどのお客様の体型やご要望に合わせたシャツをお作りいただけます。
既製品では殆ど売っていない大きいネックサイズでもバランスの良いきれいにシャツに仕上がります
また、サイズやデザインをお好みに合わせるだけではなく、既製品では対応が難しい、着丈の長さやフロントのボタン位置などのディティールも調整可能ですので、より自分好みのシャツをお求めいただけます。
タックアウトでもタックインでも、どちらでも使えるようなバランスで仕上げた着丈
前後の着丈の長さのバランスを確認してオーダーいただけます。
ネックのボタンを外した時に、胸の開きがお好みの広さになるようにフロントの第2釦位置を通常よりも2.5cm下げたシャツ
どうしてもメンズウェアの既製品は商品規格が画一的になりますので、普段、ちょっと気になっていることを解決するために、いろいろなカスタマイズが出来るのもオーダーならではの良さでありますね。
ちなみに、私がリネンシャツをオーダーする際のこだわりのディティールは、カラーステイ(カラーキーパー)を無くし、ソフトな芯で柔らかく仕上げた衿と、背中のヨークのギャザーでございます。
ふんわりとした衿のリラックス感と背中のギャザーの立体感が、シャツに表情を与えてくれます。
スーツやジャケットほどではありませんが、リネンシャツも既製品では、セレクトショップや百貨店でも品揃えの数は限られますので、一度オーダーで仕立てて気に入っていただけると、既製品を探して歩き回るようなストレスも無くなり、どんどん自分好みの新しいシャツが欲しくなっていくと思います。
当店のオーダーシャツの受注は、4月頃からリネンとコットン&リネンが多くなり、6月~8月はオーダーのピークになります。
オーダーで扱うリネンのシャツ生地は、生地メーカーによって、色柄のバリエーションや生地の風合いが違いますので、お好みに合わせて選んでいただけます。
私自身、今まで様々な生地メーカーのリネンでオーダーしておりますので、私が作ったシャツを実際に手に取ってご覧いただきながら、生地を選んでいただけます。
現在、COLLABORATION STYLEでオーダーいただけるリネン生地の中から、厳選した生地とその生地でオーダーしたシャツをご紹介させていただきます。
日本国内のシャツ生地商社様がイタリアを中心としましたメーカーから買い付けて、ストックされているリネン生地のバンチブック
ALBINI・LUGGIUNO・CANCLINI・CARLO BASSETTI・PROFILOなどのメーカーの生地が揃っております。
色柄のバリエーションは限られますが、優しい価格で、納期も早くオーダーいただけます。
ALBINIのダークブラウンで仕立てたシャツは、10年くらい着ておりますので、良い感じにエイジングしております。
ブラウンのシャツに白パンツのコーディネートは鉄板です!
白のリネンシャツはCANCLINIの生地で仕立てました。
白シャツはジャケットのインナーとしても使い易いので、何枚持っていても良いですね。
スーツやジャケット生地でも人気のナポリのマーチャントのシャツ生地は、日本の生地商社には真似の出来ないバラエティに富んだ品揃えです。
それほど大きくはないマーチャントですが、私が以前に英国・サビルロウのギーブス&ホークスを訪れた際に、CACCIOPPOLIのシャツ生地のバンチブックが置いあって驚いた記憶がございます。
バンチブックには3~4年続けられる定番と1年毎に新しくなるブックがございます。定番以外は、品切れも早いので、3月頃のシーズン早い時期にチェックしていただくのが良いと思います。
グリーンのロンドンストライプで仕立てたシャツ。個人的にグリーンは好きな色なので、毎年生地のチェックは欠かせません。
ウール・シルク・リネンのベージュのジャケットと白のコットンパンツで、爽やかな春夏のコーディネートです
リネンシャツはジャケットのインナーでも涼しくて心地良いです。
赤がアクセントのマルチストライプで仕立てたシャツ。
デニムに合わせてタックアウトで、ラフに着ても良いですね。夏休みの旅行で活躍しました!
このシワの雰囲気がとても良い感じです。ビビットな色のシャツでも自然の中で浮くことなく、とても着やすいです。私の夏の旅行は、トップスはリネンシャツしか持って行きません!
ブルーとブラウンのマルチストライプ。少しタイトなサイジングですが、2023年にオーダーした時は、そんな気分だったんだと思います。フィットしたデニムパンツとの相性は抜群です。
キレイ目なコーディネートでもラフな組み合わせでも、リネンシャツは万能です!
CACCIOPPOLIは、特にストライプやプリントの柄物では、他には無い柄を毎年揃えてきますので、今年はどんな生地があるか、生地をチェックするのがとても楽しみです。
LORO PIANAグループでイタリアの高級リネンメーカー・SOLBIATIのシャツ生地は、アロエでトリートメントされ、リネンとは思えないほどのソフトでとろみのある滑らかな風合いが特徴で、初めて触る方は皆様驚かれます。
STREET LINOと名付けられたコレクションは、無地が32色、柄物が23色の品揃えです。
艶のあるブラックで仕立てたシャツは、トロトロのドレープが色気を出しております。
ハリソンズのダークブラウンのリネンパンツとコーディネート。ブラック&ブラウンの組み合わせも良い感じです。
インディゴ風のブルーで仕立てたシャツは、LORO PIANAのSUMMERTIMEで仕立てたブラウンのチョアジャケットとコーディネートで、イタリアらしいアズーロ・エ・マローネの組み合わせです。
ドレッシーな生地なので、大人のカジュアルスタイルもきれいに仕上がります。
SOLBIATIのSTREET LINOは、上質なクオリティに見合うようなプレミアムな価格ですが、リネンシャツが好きな方でしたら、ぜひ1度は試していただきたい生地でございます。きっと新しい世界が広がります。
ALBINI SU MISURA(アルビニ ス・ミズーラ)
2025年の春夏シーズンから取り扱いをスタートしましたALBINI SU MISURAは、イタリア・ALBINI社がストックしているシャツ生地コレクションでございます。
1着分ずつ購入可能なので、少し価格は高くなりますが、色柄のバリエーションは豊富です。
日本では、取り扱いのあるお店が限られているとてもレアなコレクションですので、気になった方は、いつでもお気軽にお問い合わせくださいませ。
私がメンズウェアの業界に入り、本格的にオーダー品を扱い始めた25年くらい前と比べると、比較にならない程、リネンのシャツ生地の種類が増えております。無地だけでも、微妙な色の違いで、迷ってしまうくらいの数があります。
それだけ、クオリティの高いリネンが手に入り、オーダーされるお客様が増えているということだと思います。
私もざっと数えてリネンシャツだけで30枚以上作っておりますが、まだまだ欲しい色や柄がございます。
真夏に1枚で着るもよし、春先や秋にジャケットの下に着るもよし、日本の長い夏を快適に過ごす為の欠かせないアイテムになっております。
偶に、お客様から「リネンのシャツは冬に着たらおかしいですか?」というご質問をいただきますが、色柄は選びますが、お客様自身が寒く無ければ、冬に着ていただいても良いと思います。
また、「リネンのシャツをビジネスに着ても大丈夫ですか?」というご質問も受けますが、これも現代のビジネススタイルを考えれば全く問題ないと思います。
COLLABORATION STYLEは、リネンが好きなお客様が多いお店ですが、一般的にはリネンシャツに対して少し苦手に感じる方や抵抗がある方もいらっしゃいます。
一番の原因として、チクチクとした肌触りが苦手というお話をお伺いすることが多いですが、皮膚の病気やアレルギーなどの場合は除き、ほとんどの場合、今まで着たことのあるリネンシャツの生地があまり良いリネンでは無い為、肌触りが悪く、苦手になってしまったケースが多いと思います。
例えるなら、初めて食べたウニが不味くてウニが嫌いになってしまったケースと同じで、ある時、騙されたと思って本当に美味しいウニを食べたらウニが好きになったというお話のように、良いリネンの生地でオーダーいただければ、好みや価値観がきっと変わると思います。
今は、肌触りの良いクオリティの高い生地ばかりですので、ぜひ一度、騙されたと思ってオーダーしてみてください。
ということで、今回は夏の装いを快適にするオーダーリネンシャツをご紹介させていただきましたが、皆様の夏の装いのご参考になりましたら幸いです。
今まで、たくさんのリネンシャツを着てきた経験で、お客様それぞれに合わせたご提案とサポートをさせていただきますので、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。
COLLABORATION STYLE 上原祥意