東京・銀座の土曜日、日曜日の日中は、本当に人が増えております!!!
COLLABORATION STYLEの閉店後、私がお店を出て、家に帰る頃の電車も普通に混んでおりますので、少しずつですが、コロナ前の状況に戻りつつあるのかもしれませんし、戻したいと思っている人が増えていると思います。
さて、今回は久しぶりに、CACCIOPPOLI(カチョッポリ)のシャツ生地をご紹介させていただきます。
何度かブログでも書いておりますが、CACCIOPPOLIのシャツ生地のバンチブックは、CACCIOPPOLIのスーツやジャケットなどのバンチブックよりも、日本への入荷数が少ないので、取り扱っているお店も限られております。
決して、安くはない生地ですので、それなりの価格で、クオリティの高いシャツを販売しているお店じゃないと、コンスタントに展開できないとは思います。
そんな、ちょっとレアな生地ですが、COLLABORATION STYLEではお陰様で、オープン以来、ずっと取り扱いをさせていただいております。
私自身も、毎シーズン、CACCIOPPOLIのシャツ生地の中から自分でオーダーするシャツ生地を何点も選んでいるので、CACCIOPPOLIも続けさせてくれているのかもしれませんが...笑
ただ、私が作っている分、お客様にもお薦めしておりますので、COLLABORATION STYLEをご利用いただいているお客様は、日本の中ではCACCIOPPOLIのシャツ生地を選んでオーダーいただいている方だと思います。
ただ、ブログでのご紹介などが減ると、CACCIOPPOLIのシャツ生地を選ぶお客様も不思議と減ってしまうので(汗)、今回は、久しぶりに、2022年春夏シーズンのCACCIOPPOLIのシャツ生地コレクションをご紹介して参ります!
余談ですが、定期的にご紹介しておかないと、ナポリのCACCIOPPOLIから「COLLABORATION STYLEから最近オーダー無いぞ!」なんて言われてしまいそうなので...笑
相変わらず前置きが長くなりましたが、2022年春夏シーズンで、ご用意しているCACCIOPPOLIのシャツ生地のバンチブックは、5冊ございます!
左のブルーの2冊は無地を中心としました定番生地のバンチブックで、右のマルチストライプが表紙の3冊が2022年春夏シーズンだけのバンチブックでございます。
5冊全部で380種類以上の生地が収録されておりますので、全部の生地をご紹介することは出来ませんが...汗
また、5冊分も一気にご紹介してしまうのは、ブログをご覧いただいている皆様もかなり飽きてしまうと思いますので(笑)、今回はまず、無地の生地が中心の定番の2冊からご紹介させていただきます!
ちなみに、定番と言いましても、3~4年毎にリニューアルされますので、ずっと同じコレクションが10年も20年も続いている訳ではありません。もちろん、白やブルーなどの売れ筋の生地は、リニューアルされてもコレクションに入っておりますので、数年後に同じ生地でオーダーすることも可能です。
定番のバンチブックの2冊の違いについてですが、どちらにもオールシーズン着ていただけるコットンの生地が入っておりますが、右の青い表紙のバンチブックには、リネンやコットンリネンなども含めて春夏向けの生地が多く入っておりまして、左のデニムっぽい表紙のバンチブックには、コットンフランネルなどの秋冬物の生地が入っております。
ということで、今回は、ご説明を少な目にして、ざっとご紹介させていただきます!
まずは、NO.2013のブルーの表紙のバンチブックから。
表紙の裏には、収録されている生地のクオリティが書かれております。
トップバッターは、170番手双糸(170/2×170/2)のTWILLとPOPELINEとZEPHIRに、140番手(140/2×140/2)のFIL A FIL。
基本的な織り方として、TWILL(ツイル)が綾織りで、POPELINE(ポプリン)が平織りです。
そして、ZEPHIR(ゼファー)は、平織りでPOPELINEほど糸が詰まっていない、夏向きの薄い平織りの生地です。
FIL A FIL(フィル ア フィル)は、日本語では刷毛目(ハケメ)、英語ではEND ON ENDと呼ばれる平織りの生地で、単色ではなく白糸が混ざり、刷毛で掃いたような擦れた線が出る生地です。
続きましては、ここ数年、様々な生地メーカーでも増えているジャージーが3色。120番手で作られています。
COTTON&LINENは、68%COTTON&32%COTTONのクオリティで3色。
続きましては、CACCIOPPOLIでは、CELLULARE(チェルラーレ)と表記している生地で、英語ではLENOCLOTH(レノクロス)、日本ではからみ織りと呼ばれるメッシュ調の生地です。
イタリアの代表的なシャツ生地メーカーのTHOMAS MASON(トーマスメイソン)やALBINI(アルビニ)では、GIRO INGLESE(ジロ イングレーゼ)と表記されているので、イタリア製などのインポートのシャツを着られている方は、GIRO INGLESEの方が馴染みがあるかもしれませんね。
ちなみに、GIRO INGLESEとは、イタリアでハニカムメッシュのことです。
メッシュの目が細かいCELLULAREが5色。
続きましては、BATISTA(バティスタ)の織りで、きれいなパステル調の色が揃っております。CACCIOPPOLIでは、BATISTAと表記していますが、生地の名称としてはBATISTE(バトスト)の方が一般的かもしれません。
ローン織りのように透けるくらいにとても薄い平織りの生地でございます。
ちなみに、BATISTE(バチスト)は、生地を開発したフランス人の名前です。
人気のシャンブレーやデニムタイプの生地が4色。
デニムタイプなので色が落ちやすく、ロットによって色が変わる可能性が高い生地です。汗
それも味ですが...笑
サンフォライズド加工(防縮加工)を施したアイリッシュリネンが7色。
アイリッシュリネン=ヘビーで堅いリネンを思い浮かべるかもしれませんが、こちらはシャツ生地なので130g/mと軽量でございます。
他のシャツ生地ブックではあまり見かけないリネンのオックスフォードが3色。
そして、イタリアらしいきれいな色のリネンが15色。
カラーのセレクトが日本人(日本の生地商社)とは違いますね。
CACCIOPPOLIのリネンは、春夏シーズンのベストセラー生地のひとつです。
個人的にも、CACCIOPPOLIのリネン生地で、今まで10枚以上のシャツをオーダーしておりますが、この2~3年は、他のバンチブックに無い色ということもあって、濃色の生地ばかりでオーダーしております!
そして、NO.2013のバンチブックの最後に収録されている生地は、コットンのジャージー生地で、いわゆる鹿の子織りの生地が12色ございます。
普通のシャツとしてオーダーいただいても、ポロシャツっぽくプルオーバーでオーダーいただいても良いですね!
続きましては、NO.7003のデニムっぽい生地が表紙のバンチブックをご紹介させていただきます!
こちらのバンチブックも表紙の裏に、収録されている生地のクオリティが書かれております。
先頭から、織り目の細かい光沢のあるツイル生地が、170番手(170/2×170/2)、120番手(120/2×120/2)、140番手(140/2×140/2)のクオリティで7色。
続きましては、少し綾織りの斜めの表情を出した100番手(100/2×100/2)のツイルが5色。
120番手のツイルが4色。同じ番手でも、いろいろなクオリティ生地が収録されております。
80番手と100番手のツイルで9色。
パープル・ボルドー・ダークブラウンなど、非常に深みのある濃色生地がきれいです!
そして、200番手・120番手・80番手のポプリン(平織り)が13色。
薄くさらっとしたポプリンで、白やブルーの他に、ブラック・ネイビー・ボルドー・ブラウンなど濃色もきれいに揃っております。
ソフトで肌触りに良いコットンフランネルが11色。
上品な色合いで秋から冬にかけて人気の生地でございます。
オックスフォードの生地もバリエーション豊富です!
そして、こちらのバンチブックにも先程のデニムとは少し違うデニム生地がございます!
最後は、先程ご紹介しました鹿の子よりも編み目の細かいコットンジャージー生地が4色。こちらは、ドレスシャツ仕立てで着るのが格好良いと思います!
ということで、今回は、CACCIOPPOLIのシャツ生地のバンチブックの中から、無地の生地を収録しております定番のバンチブック2冊の生地をご紹介させていただきました。
今回は、ご説明を少な目で、本当にザックリとご紹介しましたので、気になる生地がございましたら、細かくご説明させていただきますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。
そして、現在、5月18日(水)までの日程で、今回ご紹介しましたCACCIOPPOLIのシャツ生地も対象のORDER SHIRT FAIRを開催しております。
フェア期間中、CACCIOPPOLIのシャツ生地につきましては、通常価格よりも10%OFFでオーダー承ります。
昨今の原材料費の高騰や円安によって、シャツ生地も確実に価格が上がっておりますので、ぜひお時間がございましたら、この機会をご利用くださいませ。
さて、後3冊の生地もなるべく早くご紹介したいと思いますので、お楽しみに!!!
COLLABORATION STYLE 上原祥意