いつものことですが、早いもので2025年もゴールデンウィークに突入しております。汗
個人的には、小学生と大学生の頃に、ゴールデンウィークにゴールデンウィークらしく過ごした記憶がありますが(笑)、それ以外の中学・高校時代は部活で、社会人になってからは仕事で、ゴールデンウィークをゴールデンウィークらしく休んだことがありません。
それはそれで、良い面もあるので、良かったと思っているこの頃です。笑
さて、今回は、私が2025年夏用のスーツとしてオーダーした生地をご紹介いたします。
その生地は、今までのブログでも何度もご紹介しておりますLORO PIANAの春夏シーズンの超定番素材・SUMMERTIMEのHIGH TWIST TROPICALでございます!
2025年春夏シーズンは、私がオーダーしたジャケット生地として、PIACENZAのALASHAN BREEZEとLORO PIANAのSUMMERTIMEをご紹介しておりますが、今回は、スーツ生地のご紹介でございます。
ただ、スーツ生地と言いましても、スーツだけではなくジャケットとしても皆様からたくさんのオーダーをいただいている生地ですので、スーツをご検討されている方にもジャケットご検討されている方にもご参考になると思います。
LORO PIANAのウール・シルク・リネンのクオリティは、SUMMERTIMEというコレクション名が付けられておりますが、今回ご紹介するのは、いわゆる平織りの生地でございます。
SUMMERTIMEのTROPICALは、何度もブログでご紹介しておりますベストセラーの生地ですが、今までMAREというバンチブックに10数色と、シーズン限定のスーツ素材・PROPOSTE ABITIに10数色入っているだけで、いつも何故もう少し種類を増やさないのかが不思議で、よくLORO PIANAの担当者に提案しておりましたが、2025年遂に、SUMMERTIMEのHIGH TWIST TROPICALのバンチブックが登場いたしました!
この生地の特徴としましては、夏に欠かせない清涼感あふれるリネンとナチュラルに通気性とシワに対する回復力といった機能性に優れるウールに上品な光沢のシルクを巧みに組み合わせた素材で、ハイツイストの糸で織っている為、リネンブレンドでありながらも皺になり難く、スーツやジャケットだけではなく、単品のパンツでも快適な素材です。また、リラックスしたカジュアルなセットアップスーツにも相性の良い生地でございます。
私としましては、この猛烈に暑い日本の夏において、何とかお薦めできる生地のひとつでございます!
今回のSUMMERTIMEのバンチブックの内容は、全58色の内、無地が圧巻の40色!
無地と言いましても、ベタな単色ではなく、シルクとリネンのネップも上手く利用して、清涼感のある表情が特徴です。
40色のバリエーションは、たくさんのお客様の様々なお好みにお応えできるコレクションでございます。
続きましては、グレンチェックが9色!
グレンチェックの柄もスーツにもジャケットにも使い易い柄の大きさで、良い色が揃っておりますので、いくつか揃えたくなります。汗
最後は、シンプルな1.5cm間隔のストライプが9色!
ここ数年は、カジュアルな雰囲気のストライプの間隔が広い生地が多いですが、3~5年定番として使用するバンチブックでは、1.5cm間隔の使い易く、飽きの来ない柄が採用されておりますね!
そして今回、このSUMMERTIMEのHIGH TWIST TROPICALのコレクションの中から私が選んだ生地は、こちらでございます!
バンチブックの一番最後にある、グリーンベースのストライプでございます。
ということで、早速ですが、仕上がりはこんな感じです!!!
グリーンは、個人的には好きな色で、今までジャケットでは何着もオーダーしたことがありますが、今回、初めてスーツでグリーンの生地を選んでみました。
オーダーしたモデルは、今シーズンオーダーしたPIACENZAのALASHAN BREEZEとLORO PIANAのSUMMERTIMEのジャケットと同じく、PURPLE LABELでございます!
手前味噌ながら、かぶせ衿による上衿のフィット感が素晴らしい仕上がりです!
ALASHAN BREEZEとSUMMERTIMEのジャケットでは、袖付けをマニカ・カミーチャ(シャツ袖)にしましたが、スーツでは袖高のクラシックな袖付けにしております。
それでも、硬く重たい雰囲気ではなく、軽くふんわりとした雰囲気に仕上げております。
グリーンの生地は、この5~6年の間に、たくさんの生地マーチャントのコレクションでも増えておりまして、必然的にCOLLABORATION STYLEでもスーツ、ジャケットともにオーダーが増えております。
カジュアル感の強いコットンスーツやリネンスーツでは、グリーン、オリーブ、カーキなどの色は比較的多いですが、ウールベースの生地でグリーンのスーツが増えてきたのは、とても興味深く、30年以上、オーダー業界に居て初めてですね。
スーツ自体の需要が減る中、スーツに対する自由度が増え、ネイビーやグレーだけではなく、いろいろな色が増えてくると楽しくなりますね!!!
2025年春夏シーズンにおきましては、シーズン限定のスーツ生地・PROPOSTE ABITIにも14色のSUMMERTIME TROPICALが収録されておりますので、ご紹介させていただきます。
多彩なストライプは7色。
幅広のストライプは、リラックスしたセットアップスタイルにも相性が良いですね。
チェックは、スーツでもジャケットでもオーダーし易い柄です。
PROPOSTE ABITIの生地は、基本的に1シーズン限定ですので、バンチブックの生地よりもファンシーな柄が多いですね。
そして、実は今シーズン、スーツの他にも、COLLABORATION STYLEのショップストックに隠れていたSUMMERTIMEのブラウンで、チョアジャケットを作ってみました!
これが、予想以上に大正解でございました!
いわゆる、シャツジャケット(シャツ仕立て)なので、身頃に芯地が入っておらず、生地だけの細見返しになりますので、軽いというレベルを超えて生地を羽織っている感覚でございます。
とてもサラッとして薄いのに、シワにもなり難いという、素晴らしい仕上がりでございます!
しかも、生地が良いので、安っぽく無く、大人が着られるシャツアウターになりました。
スーツやジャケットは、もちろん実績もあってお薦めですが、スーツやテーラードのジャケットは着ないという方や、カジュアルで軽いジャケットをお探しの方には、チョアジャケットもかなり良い感じでございます!
ということで、今回は、猛暑対策の一番手の生地として私が夏用のスーツとしてオーダーしたLORO PIANAのSUMMERTIMEのHIGH TWIST TROPICALをご紹介させていただきました。
今シーズンも既に、たくさんのオーダーをいただいている生地ですので、仕上がりはいち早くインスタグラムでもご紹介しております。
ショップには、私の作ったスーツの他、たくさんの夏用スーツを飾っておりますので、併せてご覧いただけましたら幸いです。
COLLABORATION STYLE 上原祥意