11月も残りわずかとなりましたが、暑かったり寒かったりと気温の変化が激しくて、日本全国、おかしな気候になっております。汗
インフルエンザも流行っているということで、体調管理に気をつけたいですね。
さて、今回も前回に続きまして、お客様にオーダーいただきました素敵なコートの出来上がりとお薦めのコート生地をご紹介させていただきます。
今年は、東京・銀座の街を見ても、まだコートを着ていない人がいますが、寒い時季は必ず来ますので、コートのオーダーをお考えの皆様のご参考になりましたら幸いです。
さて、今回まずご紹介するのは、今までスーツやジャケットを8着ほどオーダーいただいているお得意様に、初めてオーダーいただきましたコートでございます！
生地はCOLOMBOの定番、ジベリン加工を施した100%WOOLのビーバー生地のネイビーで、デザインは人気の高いポロコートでございます！
この素材とデザインの組み合わせは、今までたくさんのお客様にオーダーいただいてきました、COLLABORATION STYLEでは鉄板の組み合わせでございます！
初めてのコートですが、フィッティングもとても良い感じに仕上がりました！！！
COLOMBOの100%WOOLは、ビーバー素材のベーシックなコート生地の中では、風合いもソフトで、光沢もあり、高級感がありながらも、リーズナブルな価格なので、ずっと人気の生地でございます。
今シーズンも、キャメル・グレー・ネイビー・ブラックの4色をご用意しております。
そして、何度もご紹介しておりますが、ポロコートは、COLLABORATION STYLEのコートの中で常に1.2を争う、人気の高いデザインでございます！
日常使いしやすいシンプルで上質な生地を使用して、オーダーらしい手の込んだコートを自分のサイズに合わせて作ることで、流行にとらわれず長く着ていただけると思います。
ワードローブの中で装いの中心になるコートが有れば、あとは少しずつ、色やデザインの違うコートを増やして、コーディネイトの幅を広げていただければ良いと思います。
コートは、ミリ単位のフィッティングは必要ありませんので（笑）、バランスの良い型紙であれば、フィッティングも特に問題なく、きれいに仕上がります！
（個人的には、スーツでもミリ単位の指定は意味が無いと思っておりますが．．．）
写真のようにデニムパンツに合わせて着ていただいても良いですね！
続きましては、昨年、COLLABORATION STYLEで初めてスーツをお作りいただきましたお客様に、今回初めてオーダーいただきましたコートをご紹介させていただきます。
オーダーされる際に、デザインはシングルチェスターコートと決めてご来店いただきましたが、生地をいろいろと悩まれた結果、ショップにストックしてありましたナポリのマーチャント・ARISTONのブラウンの細かい織り柄が入った100%CASHMEREの生地でオーダーいただきました！
数年前にARISTONの廃番コレクションから購入した生地ですが、どなたにも選ばれなければ、個人的にコートをオーダーする際に使おうと思っていた生地なので、良い生地を選んでいただいたと思います。笑
ショップには、いくつかストック生地がありますが、どの生地も売れなければ自分で使えば良いと思って買っている生地なので（笑）、モノは良いモノばかりです！
もちろん、色や素材の好みがあると思いますが、現行のバンチブックの生地と比べて価格もお得ですので、コートのオーダーをご検討中のお客様は、バンチブックの生地と併せてご覧いただけたらと思います。
LORO PIANA・DRAPERS・CARNET・CANONICO・W.BILLなどの生地がございます。
ということで、仕上がりましたコートはこちらございます！
COLLABORATION STYLEのシングルチェスターコートの基本型は、3釦段返りでございます。
手前味噌ながら、ラペルのロールがきれいで、立体感のあるコートが仕上がりました！
今回のコートは、着丈をひざ下まで長くして、ウエストシェイプも絞りすぎずに、ナチュラルなラインに仕上げました！
肩傾斜（撫で肩）が、左右でかなり違うお客様ですが、上手くフィッティング出来たと思います！
生地選びに悩んだ甲斐もあって、きれいな仕上がりにとても喜んでいただきました！
100%CASHMEREの生地ですが、目の詰まったしっかりとした張りのある生地なので、シワや摩擦等もそれほど気にせずに着ていただけると思います。
続いてご紹介するコートも、毎シーズン、スーツやジャケット、コートなど、たくさんのアイテムをオーダーいただき、ひとつひとつ気に入った洋服で、ワードローブを充実させているお得意様のオーダーでございます。
今回は、ビジネスというよりは、普段カジュアルに着るコートということで、ピーコート（ジャッコーネ）をオーダーいただきました。
ピーコート（ジャッコーネ）は、2021年にデビューして以来、毎シーズン、オーダーいただいている人気のデザインでございます。
オーダーコートのNEW MODEL ピーコート！ジャッコーネ！カバン！
今まで、暑がりで東京の気候ではウール系のコートを着なかったり、車移動が中心でロングコートが必要なかったり、と様々な理由で、コートのオーダーをしていないお客様にも、普段カジュアルで着るコートや、ジャケット代わりのアイテムとしてオーダーいただいております。
また、ビジネスで着るコートは何着もオーダーされているお客様の皆様にも、今まで持っていない新しいアイテムとして、オーダーいただいております。
ピーコート（ジャッコーネ）も、他のコートと同様に、ポケットや袖口のデザインをお選びいただけますが、今回は、腰ポケットを人気の高い斜め箱ポケットで、袖口をターンナップでオーダーいただきました。
今回のピーコートに選んだ生地は、Cloth Ermenegildo Zegnaの14Milmil14（クワトロディッチ ミルミル クワトロディッチ）のシリーズの中から、80%Wool,15%Silk&5%Cashmereの素材のネイビー×ライトグレーのヘリンボンでございます！
わざわざ14ミクロン（Super190'S）の極細の原毛を使用し、620g/mのコート生地に仕上げた、とても贅沢な生地でございます。
見た目は、ごわっとしたツイードのように見える生地ですが、触るとしっとりとして滑り感があり、もっちりとした弾力のある厚みが、とても心地良い生地でございます！
620g/mと表記されていますが、触り心地は、それ程の重さは感じないです。
お客様も「思っていたよりも全然軽いですね！」と仰られていました。
これは、生地あるあるですが、表記されている目付け（重さ）と実際に着た時の重さの感じ方は、意外と違うこともございます。
生地の柔らかさや、伸びやすさ、洋服の仕立ての軽さやフィット感、などによって洋服になった時の重さの感じ方は違いますね。
お渡しの時は、仕事帰りなのでタイドアップされておりますが、インナーに厚手のニットを着ていただいても問題ないサイズ感で仕上げております。
高級感があって、軽くて着易いピーコート（ジャッコーネ）に仕上がり、とてもご満足いただきました！
とても使い易いアイテムですので、ヘビーローテーションで着ていただけると思います！
そして、今回最後にご紹介するコートは、私がサラリーマンだった頃から約25年間ずっとお付き合いいただいているお得意様のオーダーでございます。
今まで、25年の間に、数着コートをオーダーいただいたことがありますが、もともと暑がりで、コートをほとんど着ないお客様でございます。
それでも、年齢を重ねるうちに、以前よりも寒さを感じるようになってきたこともあって、今回は久しぶりにコートをオーダーいただきました。
それでも、厚手の生地のコートはお召しにならないということで、厚くない（重くない）生地でのコートをご希望され、選んでいただきました生地は、LORO PIANAのBLAZERSのバンチブックに収録されております、SUPER170'S WOOL & CASHMEREの"CASHMERE WISH®"のキャメル色で、シングルラグランコートをオーダーいただきました！
原毛の細さで見ると、SUPER170'SのWOOLは15ミクロンで、CASHMEREは14～16ミクロンなので、今回のCASHMERE WISH®の96%SUPER170'S WOOL & 6%CASHMEREの生地は、羊と山羊の違いはありますが、100%CASHMEREと同じくらいのクオリティになると思います。
320g/mの生地で、リラックスしたシルエットのラグランコートなので、お客様のご要望通り、軽く羽織る感じの着心地の良いコートに仕上がりました！
現在、皆様にオーダーいただいているコート生地は、450g/m～550g/mくらいのベーシックな目付のコート生地や、600g/mを超えるヘビーウエイトの生地も多く、しっかりとしたボリューム感のあるコートのオーダーが中心ですが、12～15年ほど前は、320g/m～370g/mくらいのジャケット生地で作る、軽いコートのオーダーもたくさんいただいた記憶がございます。
特に、LORO PIANAのBLAZERSに入っているWOOL&CASHMEREや、HARRISONSのWOOL&ANGORAのMOONBEAMが人気でした。
ここ数年、暖冬が続いていることもあり、軽い（薄い）生地でのコートのご注文やご要望も少しずつ増えておりますので、来年は久しぶりにジャケット生地で仕立てたスポルベリーノのような軽いコートのご提案もしようかなと思っております！
そうすると、また新しいコートも欲しくなりますね！！！笑
ということで、今回も長いブログになってしましましたが（汗）、お客様にオーダーいただきました素敵なコートの出来上がりとお薦めのコート生地のご紹介させていただきました。
コートのオーダーをご検討されている皆様のご参考になりましたら幸いです。
今年も早いもので、12月になりますが、今からのオーダーでも仕上がる頃はまだまだ寒い冬ですので、冬物のオーダーも承っておりますし、少しずつ早いお客様は春物のご相談が増えてくる時季でございます。
既製服を扱っているお店とは違い、12月は比較的お客様のアポイントが少なくなる時季でゆっくりご対応もし易いので、ぜひお気軽にご予約いただけますと幸いです。
COLLABORATION STYLE 上原祥意
