9月も下旬となり、特に朝晩は涼しくなってまいりました。
銀座の街を闊歩するビジネスパーソンも、ジャケットを着て、ネクタイを締めた人も増えてきた感じがします。
今月は、3連休も多いですが、本当に雨が多いですね!
さすがにこれだけ雨が降ると、銀座も人が少なくなりますね。自然には敵わないです。汗
さて、今回は、前回に引き続きまして、2022年秋冬シーズンの素敵な生地のコレクションから、お薦めの生地をピックアップしてご紹介させていただきます。
今回ご紹介する生地は、DRAPERSでございます!
COLLABORATION STYLEでは、LORO PIANAと共に、人気の高いマーチャントですので、ほぼ全てのバンチブックを取り扱っております。
そして、2022年秋冬シーズンの新作バンチブックはこちらです!
新作の内容は、
・クリアカットのスーツ素材の定番中の定番クオリティ・ARRIVALがリニューアル
・100%WOOLでクラシックな色柄のジャケット生地を揃えたOPALIS(オパリス)
・1シーズン限定のシーズンコレクション・GOLDEN SELECTION
・カバートクロス・ウールコーデュロイ・ダブルフェイスのコート生地・OVERCOAT
・1960~70年代を彷彿とさせるコート生地・ARCHIVE OVERCOAT
と、2022年秋冬シーズンも、圧倒的な数の新作生地が登場いたしました!
この中から、今回はARRIVAL、OPALIS、GOLDEN SELECTIONをざざっとご紹介させていただきます!
OVERCOATとARCHIVE OVERCOATのバンチブックは、改めてコート特集として、後日ご紹介させていただきます。
ということで、数が多いので、ご説明は簡単に、画像を多めでご紹介させていただきます。
まずは、DRAPERSのスーツ生地の中で最も定番の素材・ARRIVALからご紹介させていただきます。
SUPER110'Sの原毛を使用して、260g/mのクリアカットで仕上げられた、とてもベーシックでイタリア製生地の代表のような素材は、柔らかさの中にも仕立て映えのするとても安定したクオリティでございます。
派手すぎない上品な光沢もあり、各メーカーが作り上げる様々な秋冬系のスリーシーズン素材の中で、もっとも基本で、一番中心に位置するような生地でございます。
今回は、3年ぶりのリニューアルで、全87色ありますので、全部ではありませんが、いくつかピックアップしてご紹介させていただきます。
まず、バンチブックの先頭は、ベーシックな間隔のストライプが5色。
画像では分かりにくいと思いますが、1番上と2番目の生地は新色で、ブルーグレーとチャコールグレーベースに、ライトブラウンのストライプが入り、柔らかい印象です。
マイクロガンクラブチェックが5色。この雰囲気の柄も最近増えている気がします。
目立たないグレンチェックベースに、グリーンやパープルでラインを入れております。
目立たない感じで、変化を付けたいお客様には選びやすい生地だと思います。
はっきりとしたチェックが3色。ジャケットでも使えそうな少し派手目な生地をクラシックなスーツ生地の中に入れてくるのもDRAPERSらしいですね!
遠目にはほぼ無地に見えるグレンチェックが4色。
このタイプのあまり柄が目立たせないグレンチェックは、いろいろな生地メーカーが取り揃えていて、とても人気がある柄です。
DRAPERSが得意とするクラシックなチェック柄が3色。
WOOL&CASHMEREの人気素材・TOP LINEにも同じ柄が入っておりますね。
先程の生地よりも柄を目立たせたグレンチェックが4色。
グレンチェックだけでも、たくさんの種類がございます。
それだけ、ここ数年は特に、スーツ生地の色柄は、どんどんクラシックになっております。
こちらもベーシックなピンストライプが3色。
ここで変化球、ベージュとライトブラウン、間隔の広いストライプ。
きれいなピンヘッドが4色。
COLLABORATION STYLEでは、シーズンの初めに、各生地ブランドの新作生地の中から、DMで使用したり、サンプルを作製したり、自分で着用する為だったりと、いくつかの生地をバイイングしますが、このピンヘッドのブラウンがきれいなので、選んでみました!
そして、ハウンドトゥース、シャークスキン、バーズアイ、ヘリンボンなどの定番のクラシックな生地はも、カラーバリエーション豊富に収録されております。
DRAPERSのスーツ生地のバンチブックの最後は、どのバンチブックも無地が並びますが、今回のARRIVALは、今までには無いようなオレンジやイエロー系の色も加わり、20色以上の無地が揃っております!!!
元々、スーツの生地の中で、無地を選ばれるお客様は、日本だけではなく世界的に見ても多いのですが、特にこの5~6年程は、より無地の割合が高くなっておりますので、無地で他の生地マーチャントには無い色を揃えているのもバンチブックの魅力になりますね!
続いてご紹介しますのは、100%WOOLの310g/mのクオリティで、クラシックな柄をカラーバリエーション豊富に揃えたジャケット生地のコレクションOPALIS(オパリス)でございます!
OPALISとは、宝石のオパールのことで、オパールを国石(国の石)としている国が、良質なウールの生産国でありますオーストラリアでございます。
柔らかくうねりのあるフォルムと共に、緑、赤、黄、茶、黒といった無限に見える色が特徴のオパールからインスピレーションを得て作り上げたのが、DRAPERS渾身のジャケットコレクション・OPALISでございます!
丁度良い重さと風合い、高級過ぎない素材、クラシックな柄、豊富なカラーバリエーションで揃えたバンチブックは、ベーシックでどこにでもありそうな感じがしますが、今は、逆に意外と無いコレクションなので、個人的にはお客様にお薦めしやすいバンチブックだと思っております!
ということで、まずは、無地で22色のバリエーションです!
DRAPERSのバンチブックは、同じ素材で色をたくさん揃えるのが、ひとつの特徴で、これだけカラーバリエーションが豊富だと、見ているだけで楽しくなります!!!
もちろん、ネイビーやグレー、ブラウンなどが人気ではありますが、これだけ色があると、予想していない色が売れたりするのも面白いです!
続いて、ガンクラブチェックが、6色でございます!
ガンクラブチェックも、とてもクラシックな柄ですが、イタリア製の生地でこれだけカラーバリエーションがあるのも珍しいと思います。
続きましては、オートミールが8色です。
色のコントラストが強くないので、無地系のジャケットをお探しのお客様にも生地の表情に変化があってお薦めです。
そして、ちょうどいい大きさのハウンドトゥースが12色でございます!
ハウンドトゥースは、超定番の柄ですが、このくらいの柄の大きさで、しかもツイード生地ではなく、ベーシックなウールのジャケット生地は、意外となかったりするんですよね。汗
なので、お客様にもご提案しやすい、とてもありがたい品揃えだと思います!
先程のARRIVALと同様に、ジャケットの生地についても、シーズンの初めに各生地ブランドの新作生地の中から、お客様にお薦めする生地や目に付いた生地など、いくつかの生地をバイイングしますが、OPALISからも生地を取り寄せてみました。
選んだのは、こちらのミディアムグレーとオフホワイトのハウンドトゥースでございます!
白黒のハウンドトゥースもクラシックで格好良いですが、今回は少しラグジュアリー感のある色を選んでみました!
生地の耳には、OPALIS。
そして、THE JACKET!と入っております。
そして、OPALISの最後の生地も、ド定番のヘリンボンが11色です。
柄の大きさ(幅)もベーシックなので、いつの時代でも着ていただける定番のジャケットをオーダーいただけます。
そして、今回最後にご紹介するコレクションは、DRAPERSの1シーズン限定のコレクション・GOLDEN SELECTIONでございます。
2022年秋冬シーズンも、7種類の素材で82色の生地を揃えております。
1シーズン限定と言いましても、LORO PIANAのPROPOSTEなどと同じように、昨年より継続で収録されている生地もございますが、ほとんどが新しい色柄でございます。
それでは、7種類の素材を順にご紹介させていただきます。
まずは、先程ご紹介しました100%WOOLのジャケット生地・OPALISのシーズン限定のコレクションでございます!
OPALISの生地は、バンチブックでは、3~5年継続で展開していくクラシックでベーシックな色柄を揃えております。
一方、GOLDEN SELECTIONでは、トレンドを意識した柄や、少し派手目でインパクトのある柄などを揃えております。
2022年は、トレンドのグリーン、オレンジ、イエロー、明るめのブルーなどを使用した、インパクトのあるチェック柄を24色ご用意しております。
こういったインパクトのある柄をこれだけ揃えるのは、さすがのDRAPERSでございます!
日本の生地商社では、ほぼ真似が出来ない、品揃えでございます。
続きましては、秋冬のウール・シルク・リネン(87%WOOL,8%SILK&5%LINEN)の3者混の330g/mのツイーディーな生地で5色です!
最近は、ジャケット生地に限らず、秋冬物にリネンをブレンドする生地が増えております。
太い糸を使用してざっくりと甘めに織っている生地で、肉感は有りますが、とてもソフトな生地で、着るほどにくったり感が出て、良い味になりそうです!
続きましては、100%WOOLで360g/mのイタリア製としては、ガッチリとした生地が、6色です!
私自身も、昨年、ジャケットをオーダーした素材で、とてもしっかりとして、シルエットもきれいに仕上がります。
ちなみに、私が作った柄は今シーズンのGOLDEN SELECTIONには入っておりませんので、ご了承ください!
ジャケット生地は一期一会ですね!
続きましても、秋冬のウール・シルク・リネン(87%WOOL,8%SILK&5%LINEN)の3者混の330g/mのツイーディーな生地で、先程ご紹介した生地よりも目を詰めて、膨らみも抑えた生地でございます。
ウインドペーンやガンクラブチェックなど、全てチェック柄で、22色ご用意しております!
同じ柄でもカラーバリエーションが多いですね!
ツイーディーな生地なので、強めのチェック柄も少し抑えられて、とても良い雰囲気です。
弾力のある織りなので、着るほどに身体に馴染んで、着心地も良いと思います!
そして、続きましては、世界的に春夏シーズンも人気が高かったということで、秋冬シーズンにも色を変えて収録された、プリント柄でございます。
ダブルフェイスではなく、生地の表にプリントされた色柄でございます。
ちょっと不思議なスーツ生地でございます!
そして、今やイタリア製のメーカーを中心に、多くの生地メーカーで作られているジャージー生地でございます。
DRAPERSでは、フランネルタイプのジャージー生地と、クリアカットのウールジャージーがございます。
フランネルタイプは、11色ご用意しております。
フランネルタイプは、定番のフランネルの生地と見分けがつかないほど、ジャージー生地には見えません。汗
恐らく、着ていても周りの人は全く気が付かないと思います。
横に引っ張ると、適度に伸びる感じです。
そして、クリアカットのウールジャージー生地は、トロっとした風合いで、ハイゲージの高級ニットやメゾン系の高級Tシャツを思わせるような素材です。
4色展開でございます。
こちらのジャージー生地は、結構ビヨンビヨンに伸びますね!!!
この生地で、アンコンジャケットやドローコードのパンツなどで、セットアップで仕上げると、セレブ御用達の高級スエットのセットアップみたいになりますね!
上質な素材のジャージー生地が、イタリアのメーカーを中心に、この2年ほどで一気に増えてきたのは、やはりコロナの影響が大きいと思います。
ただ、コロナ禍における新しい需要に対する、海外の生地メーカーの対応能力や変化のスピードは素晴らしいと思います!
COLLABORATION STYLEでは、ジャージー生地でのオーダーは、まだまだそれほど多くはありませんが、DRAPERSの他にも上質なジャージー生地が増えているので、今後は少しずつオーダーが増えてくるような気がします!
ということで、今回は、2022年秋冬シーズンの素敵な生地の中から、DRAPERSの新作生地を写真かなり多めでご紹介させていただきました!
今回、ご紹介していないコートの生地も素敵なコレクションですので、改めてご紹介したいとい思っておりますので、どうぞお楽しみに!
COLLABORATION STYLE 上原祥意