2022年もあっという間に、4月に入っております。汗
東京・銀座は、心地良い天候が続き、休日の人出も増えております!
新年度に入り、久しぶりにコロナ前のように入社式や入学式も行われ、いよいよ日本もwithコロナの体制に舵をきって欲しいものですね。
さて、今回は、久しぶりに2022年の新作生地の中からお薦め生地のご紹介をさせていただきます。
COLLABORATION STYLEにご来店いただいているお客様には、新作生地を含め、いろいろな生地をプレゼンさせていただいておりますが、ブログをご覧いただいている皆様には、ブログの更新がなかなか進まないので(汗)、COLLABORATION STYLEらしい情報が届けられておらず、申し訳なく思っております。
今シーズンも、ご紹介したいことが山ほどあるので、コツコツとご紹介していきたいと思っております。汗
ということで、今回は、COLLABORATION STYLEでは、トップ3に入る人気の生地マーチャント・DRAPERSからご紹介させていただきます。
2022年の春夏シーズンのDRAPERSは、COTTON CLUB、SAPPHIRE(サファイア)、SUPERSONIC(スーパーソニック)という3冊の新しいバンチブックが登場いたしました!
この3冊に、シーズン限定のGOLDEN SELECTIONを加えたコレクションが、2022年のDRAPERSの新作生地でございます。
そして、今回はこの中から、ウール&シルクの生地を収録しました、SAPPHIRE(サファイア)をご紹介させていただきます!
DRAPERSでは、今までもウール&シルクの生地はございますが、今回のSAPPHIREは、DRAPERS史上初めて、ウール&シルクの生地だけを集めたバンチブックになります。
今まで様々な生地マーチャントでキャリアを積んで来られた、DRAPERS社の現社長のステファノ氏が、DRAPERSにもウール&シルクのコレクションだけを集めたバンチブックを作りたいという兼ねてからの想いが形になったのが、SAPPHIREでございます。
ということで、SAPPHIREに収録されております50色の生地をざっとご紹介させていただきます。
まずは、90%Lana 10%Seta(90%Wool&10%Silk)で、目付が250g/mの生地でございます。
こちらの素材は、DRAPERSでは、今までもSOLAIRE(ソラーレ)という名称で展開されておりまして、JACKETS AND SOLAIREのバンチブックにもヘリンボン柄で10色収録されておりますが、今回のSAPPHIREではヘリンボンの新色と、新たにストライプも加えて23種類がコレクションされております!
ダブルワープと言われる、経糸が2重の組織になっている為、いわゆるSOLARO(ソラーロ)の生地のように、生地の表と裏の色が違うのがひとつの特徴で、裏の色が表の色に少し影響するので、深みのある複雑な色が表現されております。
SOLAIREのコレクションから色が追加されたヘリンボンは、きれいな色で13色揃っております!
発色のきれいなネイビー系の色が、一番人気ではございますが、ベージュからライトブラウンの柔らかい中間色や、ブルーがかったグレー、赤みのあるブラウンなども人気の色でございます!
そして、きれいな色の組み合わせのストライプが10柄ございます!
ストライプは、裏の色が表のストライプの色に影響して、きれいで柔らかい発色なので、悪目立ちすることの無い、上品なストライプに仕上がっております。
そして、昨年の12月頃、2022年の春夏シーズンに向けて、様々な生地メーカーのスーツ生地を見ていた時に、このストライプの中で、ビビっときた生地がありましたので、個人的にスーツをオーダーいたしました!!!
選んだ生地は、こちらです!
写真ではなかなか伝わり難いかと思いますが、赤みを抑え、少しグレーがかったブラウンでございます!
いわゆるグレイッシュブラウンで、とても良い色だと思います!
こういう色の生地は、太陽の光や、スポットライトの光など、光の種類によって色の見え方も変わってくるので、それもまた良い感じです。
裏がグレーなので、より奥行き感のあるグレイッシュブラウンが表現されていて、ストライプの色も目立ちすぎずに良い感じです!
ブラウンが苦手な方にも、抵抗なく着ていただけるブラウンだと思います。
ということで、仕上がったスーツはこんな感じです!
画像では分かり難いと思いますが、シルクブレンドの生地なので、きれいな光沢もございます。
スーツのデザインは、いつもと同じように、3釦段返り、総裏、サイドベンツ、腰ポケット両玉縁のフラップ無し、パンツは2プリーツ、裾ダブル4.5cm幅のモーニングカットでございます。
コーディネイトは、シャツはCOLLABORATION STYLEのMTMで生地はDAVID&JOHN ANDERSON、ネクタイはAtto Vannucciのセッテピエゲ、靴はYUKI SHIRAHAMA BOTTIERのビスポークシューズ、そしてロングホーズはADRIANでございます!
着心地も軽く、非常に滑らかな風合いで肌触りも良く、身体に馴染みます。
同じDRAPERSで、同じ250g/mの目付のBLAZONの生地よりも、体感的な着心地は、SAPPHIREの方が軽く感じます。
また、滑らかな風合いの中にも、シルクブレンドならではの生地の張り感もあるので、生地がダラッとなりません。
そして、何度か着ておりますが、細番手のウール&シルクの生地の割には、シワにもそれほどならないもの特徴です。
手前味噌ながら、なかなか良い感じのスーツに仕上がったと思います!
そして、有難いことに、既にお客様から同じ生地でスーツをオーダーいただいております!
お客様に真似していただけると、自分でオーダーした甲斐がございます!!!
そして、SAPPHIREに収録されているもう一つのクオリティが、88%Lana 12%Seta(88%Wool&12%Silk)で、目付が210g/mの生地でございます。
薄手のツイル(綾織り)で、210g/mの超軽量に仕上げられるのは、シルクブレンドの生地ならではだと思います。
210g/mという数字だけ見ると、繊細で弱そうなイメージがありますが、実際の生地は、目が詰まって波うちなども無く、とても安定したクオリティで、仕立てもきれいに仕上がります!
目が詰まっている分、夏物の生地のように通気性は低いかと思いますが、その分、超軽量なので夏でも着ていただける素材だと思います。
先にご紹介したダブルワープの生地とは違い、こちらのクオリティは、シャークスキン、バーズアイ、ミリヘリンボン、無地、というクラシックなコレクションになっております!
シャークスキンが7色
バーズアイが5色
ミニヘリンボンが6色
無地が10色
正に、柄などの味付けはなく、シンプルに素材の良さを楽しむ生地でございます!
個人的には、久々にシャークスキンが気になっております!
ということで、今回は、2022年の新作生地の中からDRAPERSのSAPPHIRE(サファイア)のコレクションをご紹介させていただきました。
ヨーロッパの生地メーカーは、コロナ禍になって以来、ストレッチやジャージーなどの機能性素材やカジュアル素材の提案がものすごく増えておりますが、そんな中でも、DRAPERSのSAPPHIREのような高品質でクラシックな生地は、COLLABORATION STYLEでは、やはりメインの生地になります。
軽く、上質で、クラシックなスーツをお考えの方には、ぜひ、DRAPERSのSAPPHIREも候補に入れていただければと思います。
さて、東京・銀座は、一気に気温が上がってきておりますので、どんどんお薦め品をご紹介していきたいと思っております...頑張ります!汗笑
COLLABORATION STYLE 上原祥意