春と秋と梅雨の季節のお薦めアウターウェア

2023年が始まって、1月、2月とあっという間に過ぎてしまいました。汗

少しずつ暖かくなり、春に近づいております。そして、花粉がかなり飛んでいます。汗

東京マラソンも行われ、WBCも始まっております!!!

    

マスクも外れ、いよいよ本来の生活に戻ろうとしておりますが、早くウクライナの戦争が終わることを望むばかりです。

         

さて、今回は、昨年も非常に人気に高かったスプリングコート、スプリングアウターウェアのご紹介をさせていただきます。

       

昨年は、LORO PIANAのRAIN SYSTEM®BRITISH MILLERAINのPEACHED MICRO FIBER超高密度コットンのVENTILE®などの素材を使用しました、スプリングコートをご紹介させていただき、新しいアイテムとしてお客様にご好評いただきましたが、2023年は、昨年の素材に加えまして、さらに新しい素材を使用したスプリングアウターウェアをご用意いたしました!

 

昨年ご紹介しましたスプリングコートは、ブログ「スプリングコート&レインコートのお薦め生地」をご覧ください!

     

一般的に、スプリングコートやスプリングアウターと言いますと、ご着用の期間が短く感じられるかと思いますが、COLLABORATION STYLEでオーダーいただいているお客様は、春だけではなく秋口や梅雨時期のレインコートとしても着られていて、とても重宝いただいております。

所謂、季節の移り変わりの頃に着ていただけるアイテムで、最近は急に暖かくなったり、寒くなったりと、気温の変化が大きいので、思っていたよりも着る機会が多いと言っていただいております。

ということで、COLLABORATION STYLEでは、力を入れて、春・秋・梅雨の季節に着ていただけるアウターウェアをご用意しております。

   

久しぶりのブログで、前置きが長くなりましたが、2023年に新しくご用意いたしましたスプリングアウターウェアをご紹介させていただきます。

      

まずご紹介いたしますのは、Ermenegildo ZegnaグループのシルクメーカーNOVARA社のポリエステル&シルクでございます。

コンポジションは74%ポリエステル&26%シルクで、きめが細かく、張りがありながらもしっとりとした風合いの素材は、撥水加工も施され、とても軽く(目付170g/m)、シワにもなり難く、機能的でありながらも高級感のあるという至れり尽くせりの素材でございます。

今シーズンは、カーキ・モカベージュ・ダークブラウン・ダークネイビーの4色をご用意しております!

23SS_EZ_NYLONSILK_FAB.JPG

     

その中から、モカベージュと言いますか、トープと言いますか、きれいで上品な色でラグランコートを作ってみました!!!

23SS_EZ_RAGLAN_1.jpg

        

手前味噌ながら、なかなか良いコートに仕上がりました!

23SS_EZ_RAGLAN_2.jpg

       

これは、自分でも作りたいと思っております!!!
同じ色でも良いですが、ブラウンも捨てがたいです。悩

      

ビジネスでも、カジュアルでも万能です。

23SS_EZ_RAGLAN_4.jpg

      

こちらの素材は、某高級ブランドでも使われているようなので、納得のクオリティですね。

スプリングコートやブルゾンなどのアウターウェアとしてだけではなく、ジャケットやセットアップなのでも使うブランドがありそうですね。

      

    

続きましては、イタリアの老舗合繊メーカー・LIMONTA(リモンタ)社の100%ポリエステルの超軽量Memory Taffeta(メモリータフタ)でございます。

LIMONTAと言えば、私の記憶では某イタリアブランド・PR○D○がバッグで使用したナイロンが有名ですが、COLLABORATION STYLEでは、ナイロンタフタとポリエステルタフタを比較してみて、今シーズンはポリエステルタフタを選んでみました。

ポリエステルとナイロンは同じような素材ですが、それぞれに長所・短所があって、天然素材を中心に取り扱っている私は、もっともっと勉強しないと...と思っております。汗

     

今回、ご用意しましたLIMONTA社のメモリータフタは、109g/mという超軽量素材で、シャンブレーで織り上げた、光沢や深みのある色をブラックやネイビーの濃色から春らしい明るい色まで16色をご用意しております。

23SS_LIMONTA_MEMORY_TAFFETA_FABRIC_2.JPG

    

もちろん、糸には撥水加工を施してあります。

      

その中から、きれいなブラウンで、バルカラーコートを作ってみました!!!

23SS_LIMONTA_BAL_1.jpg

    

光沢がいやらしくなくて、良い感じです。

23SS_LIMONTA_BAL_4.jpg

      

今回は、着丈を短めにして、より軽く、春らしく、スタイリッシュに仕上げております!

23SS_LIMONTA_BAL_2.jpg

     

着てみると本当に軽いです!

 

写真だと分かりにくいですが、ステッチもピックステッチではなく、ミシンステッチを採用し、よりカジュアルな雰囲気に仕上げてみました。

23SS_LIMONTA_BAL_3_3.jpg

   

 

もちろんビジネスでもカジュアルスタイルでも使い易いと思いますし、バッグの中に丸めてしまっておいても良いので、ちょっとしたご旅行にも持って行きやすいと思います。

     

    

続きましても、同じLIMONTA社から、100%ポリエステルのMemory Twill Taffeta(メモリーツイルタフタ)でございます。

Memory Twill Taffeta(メモリーツイルタフタ)は、先程のMemory Taffeta(メモリータフタ)のツイルバージョンとのことです。

タフタは、高密度の平織り生地ことを言いますが、そのツイルとは???ですが、あまり細かいことは気にしないでおきます。笑

 

生地を見ると非常に目の詰まったツイルでございます。

23SS_LIMONTA_MEMORY_TWILL_TAFFETA_FAB_2.JPG

    

目付は198g/mで、タフタよりもしっかりとして厚みがある生地で、9色ご用意しております。

     

ソフトですが、厚みのある生地で、着丈の長いコートよりも、ブルゾンやフィールドジャケットのようなショート丈のアイテムに合うイメージでしたので、ライトベージュの色で、サファリジャケットを作ってみました!

23SS_LIMONTA_SAFARI_1.jpg

      

こちらも手前味噌ながら、なかなか良い感じに仕上がっていると思います。笑

23SS_LIMONTA_SAFARI_3.jpg

   

ブルゾン感覚で、春先に軽く羽織るのには、とても重宝するアイテムだと思います。

23SS_LIMONTA_SAFARI_2.jpg

   

M-65のような、ガチガチなフィールドジャケットよりも、COLLABORATION STYLEらしく、少しスタイリッシュに、キレイ目なカジュアルアウターに仕上がったと思います。

       

    

そして、同じ素材のネイビーで、ピーコートも作ってみました!

23SS_LIMONTA_PEACOAT_1.jpg

     

秋冬シーズンでもとても人気のあるピーコート(ジャッコーネ・カバン)ですが、ポリエステルやナイロン素材との相性も良く、とても良い感じのアウターに仕上がりました!

   

胸ポケットを無くして、腰ポケットを斜め箱ポケットにして、アンコンに仕立てで、秋冬シーズンよりも軽い雰囲気に仕上げました。

23SS_LIMONTA_PEACOAT_2.jpg

23SS_LIMONTA_PEACOAT_5.jpg

   

サファリジャケットと同様にブルゾン感覚で着ていただけると思います。

  

 

以前にも、ブログで書いたことがあるかと思いますが、従来、オーダーでは使用しなかったLIMONTA社のメモリータフタのようなポリエステル素材は、オーダースーツ工場では、普通は縫いません。縫ってくれません。

実際に現在、日本のオーダースーツの縫製工場で、合成繊維(化学繊維)を縫製していただける工場は、ほんの数社だと思います。

 

そんな中、私の強引な要望に、想像していた以上のクオリティで応えていただいている工場に感謝しつつ、なかなか良い商品が出来たと思っております。

 

工場も確実に進化しております!

 

今まで、私も既製品で購入していたフィールドジャケットやブルゾンのようなカジュアルアイテムをオーダーで作れるのは、選択肢が増えて、個人的にも嬉しいですし、お客様にも喜んでいただけると思います!

しかも、ただオーダー出来るということではなく、既製品よりもクオリティが良いのが、素晴らしいと思っております。ここ重要です!

今後も、様々なカジュアルアイテムのオーダーを増やしていきたいと思っておりますので、お楽しみに!!!

     

そして、今回最後にご紹介する素材は、OLMETEX(オルメテックス)のナイロン&コットンでございます!

OLMETEX社は、ネクタイのシルク生地の産地などでも有名なイタリアとスイスの国境に近いコモ湖の地区にございます。

高密度コットンを中心に、クラッシックでテクニカルな素材を得意としていて、各メゾンブランド御用達で、この分野において最高峰のメーカーでございます。

   

COLLABORATION STYLEでは、74%ナイロン・26%コットンのタンブラー加工(シワ加工)した生地をご用意いたしました。

23SS_OLMETEX_FAB.JPG

    

不規則で自然なシワによって、ドライで優しいタッチに仕上がった生地は、非フッ素系の撥水剤を使用し、環境にも配慮された素材でございます。

     

サンプルコートは、12色ご用意している中から、ネイビーでラグランコートを作ってみました。

23SS_OLMETEX_RAGLAN_1.jpg

   

シワ加工された、所謂、シャカシャカした生地ですので、シワも気にせずに着ていただけます。

23SS_OLMETEX_RAGLAN_3.jpg

23SS_OLMETEX_RAGLAN_4.jpg

    

そして、こちらのコートは、背裏と袖裏を省いて仕上げました!

23SS_OLMETEX_RAGLAN_6.JPG

     

脇には、マッキントッシュのコートのように、ベンチレーションと言われる、通気口を付けてみました。

23SS_OLMETEX_RAGLAN_7.JPG

     

いろいろなディティールにも対応が出来て、工場も日々進化しております!!!

        

ということで、今回も長いブログになりましたが、Ermenegildo ZegnaグループのNOVARA、LIMONTA、OLMETEXの生地を使用した、春にも秋にも梅雨の季節にもお薦めするアウターウェアをご紹介させていただきました。

皆様の装いのヒントになりましたら幸いでございます。

       

COLLABORATION STYLEは、クラシックなスーツやジャケット、パンツやコートのオーダーが、もちろん中心のお店ですが、機能的な素材を使用したアウターウェアやカジュアルウェアのオーダーも年々増えております。
懐が広がっております!

スーツやジャケットを既にたくさんお持ちのお客様や今までカジュアルアイテムをオーダーされたことの無いお客様にも、ぜひお試しいただけたらと思います。

       

   

最後にお得な情報として、昨年、非常に人気があったLORO PIANAのウール&ナイロンのRAIN SYSTEM®のネイビーの生地を数着分のみスペシャルプライスでご用意しておりますので、気になられたお客様は、お気軽にお声をお掛けください。

23SS_LP_RY_CO_1.JPG

     

既に、LORO PIANAでは完売になっている生地ですが、ほんの少し残っていた生地を買い付けましたので、ご興味のある方はぜひお早めに!!!

23SS_LP_RS_FAB.JPG

    

 

ショップでは、既に春夏シーズンのコレクションがほぼ入荷しておりまして、皆様からスーツやジャケットのオーダーをどんどんいただいております!

2023年春夏シーズンも素敵な生地が揃っております!
ブログでも、頑張ってご紹介していきますので、楽しみに、のんびりとお持ちいただけますと幸いです。汗

     

COLLABORATION STYLE 上原祥意