東京・銀座は、まだまだ梅雨らしい日が少ないですが、今週の半ばくらいからは、天気予報に雨マークがずっと付いておりますので、いよいよでしょうか!
この時季、天気が良いのは嬉しいですが、雨が少なければ少ないで水不足になるので、何事もほどほどに丁度良いのが良いですね!
さて、今回も格好良いジャケットが仕上がりましたので、ご紹介させていただきます。
今回ご紹介するお得意様は、秋冬物のプライベートに着るジャケットやコートはいつもビスポークで作っていただいておりますが、ビジネスで着るジャケットやコットンパンツなどはBLACK LABELでオーダーいただいております。
生地やご使用されるシチュエーションやコーディネイトなどによって、BESPOKEとBLACK LABELを上手く使い分けてオーダーいただいております。
今回は、割とラフに着るリネン(麻)のサファリジャケットのオーダーでしたので、BLACK LABELでオーダーいただきました!
ジャケット全体は、マシンメイドBLACK LABELのセンツァインテルノ(毛芯無し・肩パッド無し)で軽く仕上げて、ボタンホールはビスポーク職人によるハンドホール(手穴)で仕上げております。
ボタンホールをハンドメイドにするだけでも、雰囲気は結構変わりますね!
特に素材がリネンなので、とても良い味が出ていると思います。
サファリジャケットのポケットも幾つか種類が有りますが、今回はプリーツを内側に畳んだプリーツパッチ&フラップポケットにしました。
アウトドア感を少し抑えて、少し都会的でスポーティーな印象になりますね。
今回、衿を立てて着ることも考えて、フロントのボタンとボタンホールを増やしております。
袖口は1個ボタン。
今回、ボタンも少しこだわっておりまして、工場では通常ストックしていない、高瀬貝のベージュ色で、全て直径18mmのボタンを取り寄せて使用しました。
通常、メンズのスーツやジャケットで使うボタンは、フロントが20mm(又は19mm)で、袖は15mm(又は14mm)ですが、今回はお客様のアイデアで中間の大きさの18mmのボタンを、フロント、ポケットのフタ、袖口の全てに使いました。
真中のボタンが直径18mmのボタンです。
ボタンの数が多いサファリジャケットですが、ボタンを小さくすることで、少し軽い雰囲気になって、カーディガン感覚で使いやすいと思います。
今回、裏地は全く付けずに、パイピングも施さずに、非常にすっきりとした仕上げになっております。裏地を付けないと縫製のごまかしがきかないので、クオリティの高い洋服を作っている工場だからこそのディティールですね。
さてさて、いつものように前置きが長くなりましたが(汗)、出来上がりましたサファリジャケットをお客様に着ていただくと、
とても良い感じですね!!!
オーダーされる際に、Tシャツやカットソーの上などに着るサイジングということでしたので、いつもよりもワンサイズ、タイトにして仕上げました!
衿を立てても良い感じです!
何分かご試着いただいている間にも、少しずつシワが入ってきて、身体に馴染んできます。
シワがどんどん入っていって、くったりとしてくるのが良いですね!
エイジングが楽しみですね!
サファリジャケットは、先日イタリア・フィレンツェで開催されたPITTI UOMO(ピッティ・ウォモ)でも、様々なブランドが発表していた注目のアイテムのようですが、私の記憶が正しければ、何年か前にも同じようなことを言っていましたね!笑
私からすると、「またかっ!」と言う感じですが、昔からあるアイテムなので、トレンドに左右されずに着ていただけたらと思います。
春夏でも秋冬でも、いつも着ているジャケットにプラスαで、少しデザインの違うサファリジャケットなどがワードローブにあると、着こなしの幅が広がりますね!
そして、お客様に出来上がりをお渡しした数日後...一通のメールが届き、写真が添付されていました!
休日に葉山に行かれた際に持って(着て)いただいたようです。
太陽の光がとても良い感じにジャケットを照らしています!
やっぱり良いジャケットですね!!!笑
ちょうど今の時季は、リネン(麻)やコットン(綿)のオーダーが増えております。
夏の大人の装いには欠かせない素材ですね。
皆様のオーダーが出来上がりましたら、ぜひご紹介させていただきますので、どうぞお楽しみに!!!
※今回のジャケットのように、マシンメイドのBLACK LABELでも、オプションにはなりますが、ボタンホールをハンドメイドで仕上げることも可能ですので、ご興味のあるお客様はお気軽にご相談ください。
COLLABORATION STYLE 上原祥意