9月も終わりに近づき、東京・銀座も一気に気温が下がり、秋らしくなってきました。
何を着ても汗だくで着ている洋服が可哀そうになってしまう季節が終わり、洋服を楽しめる、スーツやジャケットを着ることが出来る季節にやっとなりました！
最近、あまり聞かなくなってきましたが、これからの季節は「ファッションの秋」です！
コロナ禍におきましても、素敵な洋服や美味しい食事で、人間らしく生活を楽しみたいものですね！
さて、今回のブログも2020年秋冬シーズンに登場した新作服地の中から、私、上原が選んだ服地をご紹介させていただきます。
今回は、LORO PIANAが1シーズン限定で展開する服地・PROPOSTE ABITI（プロポステ・アビティ）の中から、DREAM TWEED（ドリームツイード）をご紹介いたします。
まず、基本的な情報としまして、LORO PIANAのコレクションは、COLLABORATION STYLEでもお馴染みのTASMANIAN®・WISH®・WOOL&CASHMERE FLANNELなどなどのように、3年～5年（服地によってはそれ以上）くらい同じコレクションを展開するバンチブック形式の服地とPROPOSTE（プロポステ）と呼ばれる1シーズン限定の売り切れ御免で展開されるカード形式の服地がございます。
PROPOSTEには、スーツ生地のABITI（アビティ）とジャケット生地のGIACCHE（ジャッケ）があり、それぞれ7種類～10種類くらいの素材で、50～60種類の服地が展開されております。
今回ご紹介するDREAM TWEEDは、もう5年以上、毎年PROPOSTEで展開されているメインの素材で、毎年たくさんのオーダーをいただいている素材のひとつでございます。
2020年秋冬シーズンは、16種類の色柄があり、PROPOSTE ABITIに収録されている素材の中では最も色柄の多い素材でございます。
そのDREAM TWEEDの中から、今回私が選んだ生地がこちらです。
画像では分かり難いかと思いますが、ムリネー（メランジ）調のネイビーのグレンチェックに、同系色でオーバーペーン（ウインドペーン）が入った柄で、DREAM TWEEDでは今までに無い色柄でございます！
数か月前、秋冬シーズンの準備で生地を選ぶ際、私たちのようなお店が見る生地見本は、このPROPOSTEのカードサンプルよりもはるかに小さい7～8cm四方くらいの生地なのですが、実は、その時は、ウインドペーンが入っているとは知りませんでした！汗
スーツ分の服地を取り寄せてみてビックリ！笑
オーバーペーン（ウインドペーン）が入っていることに気づかされました！
でも、良い柄でしたので結果オーライです！笑
ここ数年の服地の柄のトレンドとして、大きなチェック柄が増えておりますが、バンチブックの大きさで見ても全体の柄が分からない服地もありそうなので、お客様も今回の私のようにならないように、気をつけなきゃいけませんね。汗
DREAM TWEEDの服地の特徴は、4PLY（フォープライ）と呼ばれる織りで、経糸、緯糸共に4本撚りを施した糸で織られている、LORO PIANAの中では珍しい服地ございます。
一般的に、4PLYと言うと、英国服地や、ここ数年人気の高いCANONICOの服地のように、重くがっちりとしたヘビーな生地を思い浮かべますが、そこはラグジュアリーブランドのLORO PIANAなので、同じ4PLYでも全くイメージと違う服地に仕上がっております。
上質な原毛を使用した4PLYの服地は、がっちりとは真逆の膨らみ感のあるソフトな風合いで、とても着心地の良い素材でございます！
また、TWEED（ツイード）という名前がついておりますが、多くの皆様が想像するツイードとは全く違います！汗
どちらかというと、フランネルに近い風合いですね！
ということで、今回は久々に私の登場で失礼いたします！！！
仕立て上がりもきれいで、着心地も抜群です！
ムリネー（メランジ）で、起毛した素材ですが、上品な光沢もございます！（画像では伝わり難いですが...）
ほとんど分からないくらいのチェック柄が、業界人っぽくなくていい感じです（笑）
このくらいの柄の雰囲気であれば、ビジネスパーソンの方にも全く抵抗感がないと思います。
そして、着るほどに身体に馴染み、よりソフトでリラックスした雰囲気にエイジングしていくと思います。
今回も予想通り、とても良い感じに仕上がりましたので、2020年秋冬シーズンはヘビーローテーションで着ると思います！！！
ちなみに、今回のコーディネイトは、
SUIT：COLLABORATION STYLE BLACK LABEL
SHIRT：COLLABORATION STYLE FABRIC by DAVID&JOHN ANDERSON
TIE：ATTO VANNUCCI
POCKET SQUARE：MARIA SANTANGELO
SHOES：YUKI SHIRAHAMA BOTTIER（BESPOKE）
でございます！
2020年秋冬シーズンのDREAM TWEEDは、今回、選んだ柄以外にも、格好良い柄が揃っておりますので、ざっとご紹介させていただきます。
まずは、今回選んだ柄の色違いで、ダークグリーンがございます！
このダークグリーンは、個人的にかなり好みの生地でしたので、ネイビーと結構迷いましたが、お客様へのご提案を考えるとやはりネイビーの方が良いかなと思いまして、今回はネイビーにしてみました。
グリーンの方もなかなか無い色柄で、この先、手に入らないかもしれないので、服地だけ買ってしまおうかなとも思っております！汗
ブルーグレーとグレーのグレンチェックも非常に雰囲気が良いですね！素材と柄との相性が抜群です！
そして、先程のダークグリーンと同様に、こちらのブラウンも迷いました！汗
この柄もストックとして取り寄せるべきか．．．笑
2重に入ったウインドペーンも柄が強すぎず、良い雰囲気が出ています！
ムリネー（メランジ）で、かつ起毛しているので、ストライプも柔らかみのある優しい柄になっております。
幅広のストライプやネイビーベースのチェック柄、そして無地の服地は、昨年からのリピートでございます。
基本的に、PROPOSTEは1シーズン限定の生地ですが、中にはリピートする生地や定番として毎年コレクションに入ってくる生地もございます。
（例えば、春夏シーズンのTWISTER®やSOLAROは、もう20年以上PROPOSTEに収録されております定番生地でございます。）
私、個人的には、DREAM TWEEDは、15柄～20柄で展開するPROPOSTEではなく、バンチブックで60～70柄展開していただいた方が良いと思っているのですが、なかなか思いは届かないものです。笑
ということで、今回は、LORO PIANAのPROPOSTE ABITIの中から、DREAM TWEEDをご紹介させていただきました。
DREAM TWEEDは、何年も継続して展開している素材で、私自身も今まで何着か着ていて、実績があり、お薦めできる生地ですので、気になったお客様は、ぜひショップで実際に手に取ってご覧いただければ幸いです。
COLLABORATION STYLEは、現在も、「予約制」で営業しておりますので、ご来店ご希望のお客様は、当時でも大丈夫ですのでお気軽にご連絡いただければと思います。
さてさて、私の手元にはブログでご紹介したい商品が渋滞しておりますので、なるべく早めにご紹介したいと思います！！！
COLLABORATION STYLE 上原祥意
