2022年秋冬シーズン 充実のコート生地たち DRAPERS

10月に入り、日によって気温の変化が大きく、体調管理が難しいですね。

日本の気候は、猛暑や大雨など、以前よりも乱暴な現象が増えておりますが、季節は少しずつ変化してほしいものです。

体調の為にはもちろんのこと、四季のある日本では、ゆっくりと四季の変化を楽しみたいものですね。

      

さて、今回も2022年秋冬シーズンの素敵な生地のコレクションから、前回に引き続きまして、お薦めのコート生地をピックアップしてご紹介させていただきます!!!

     

今回ご紹介するコレクションは、こちらの2冊です!

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2022年秋冬シーズン、DRAPERSからは、コート生地のバンチブックがなんと2冊登場いたしました!

これまでもDRAPERSでは、コート生地のバンチブックが3冊ありましたが、一昨年、昨年と1冊ずつ廃盤となり、カシミヤ生地のPURO CASHMEREだけになっておりました。

そんな中、今シーズンは一気に2冊のコレクションを発売いたしました!

    

ということで、まずは、OVERCOATのコレクションからご紹介させていただきます。

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まずこちらは、DRAPERSの生地ではおなじみの440g/mのCOVERT CLOTH(カバートクロス)でございます。

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カラーバリエーションが豊富ですね!

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440g/mという数字だけ見ると、コートとしては軽めに感じますが、しっかりと目が詰まっていて落ち感がある生地ですので、着用感としてはシャープで少しハードな感じでございます!

多少の雨も弾き、シワにも成り難いので、高級感がありながら使い勝手の良い生地でございます!

また、コートだけではなく、パンツでも人気の高い生地ですが、ここ数年はスーツでのオーダーも増えている万能生地でございます。

本当にシワになりにくいので、トラベルスーツとしてオーダーしても良いと思います。

    

COLLABORATION STYLEでは、カバートクロスでバルカラーコートのサンプルを作っておりますので、自然とバルカラーコートでのオーダーが多いですが、英国のカバートコートのようにシングルチェスターコートでオーダーするのも良いと思います。

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個人的には、ポロコートも格好良いんじゃないかと思っておりますので、どこかの機会にサンプルコートを作りたいと思います。

   

   

続きましては、親子畝で変化を持たせたウールコーデュロイでございます。

オレンジ系のビビットな色、ブラウンやベージュの暖かみのある色、深みのあるボルドーやグリーン、ベーシックなネイビーやグレーなど13色が収録されております。

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この中から、今シーズンは、少しグレイッシュなライトブラウンで、ピーコート(ジャッコーネ)を作ってみました!

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厚手のジャケットとしてのオーダーも多い生地なので、ジャッコーネには最適な生地だと思います!

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コットンコーデュロイよりもソフトな風合いで着心地も良く、シワにも成り難いので、ブルゾン代わりにラフに着ていただいても良いと思います。

また、コットンよりも暖かく、高級感もありますので、大人のカジュアルアイテムにとても合う生地だと思います。

   

   

続きまして、OVERCOATのバンチブックに収録されている3つ目の素材は、100%WOOLのダブルフェイスでございます。

ビーバー織りではなく、しっかりと目が詰まったフランネルタイプの生地を2枚貼り合わせたような生地で、目付も560g/mありますので、しっかりとした強い生地でございます。

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13色ご用意しております。

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カバートクロスなどとは違い、起毛していながらも、しっかりとしたウールのコートをお探しのお客様にはお薦めの生地でございます!

こちらの生地は、どんなコートのデザインでも合いますが、スポーティーやカジュアルなコートとの相性が良いと思います!

  

   

そして、DRAPERSのもう1冊のバンチブックは、ARCHIVE OVERCOAT(アーカイブオーバーコート)でございます!

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その名の通り、VITALE BARBERIS CANONICO社に保管されている2000を超える生地のアーカイブからインスピレーションを得て作られたコート生地のコレクションで、特に1960~70年代の織りやデザインをベースに、現代のイタリアらしいソフトな風合いの生地に仕上がられております!

     

2列に並べられた生地は、6種類の素材で、38色のコレクションが収録されています。

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ということで、左側の生地から、ざっとご紹介してまいります!

   

まずは、600g/mの100%WOOLで、ハウンドトゥースが8色!

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600g/mで、イタリア製のコート生地としては、ヘビーウエイトになりますが、風合いがとてもソフトで、弾力のある生地ですので、数字ほどの重さは感じないと思います。

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コートのデザインとしては、少しゆとりを持たせたバルカラーコートやラグランコートとの相性が良いと思います。

      

      

続きましては、斜めの立体的な畝が特徴のとてもクラシックなカルゼでございます。

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こちらは、10色ご用意しております。

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100%WOOLの580g/mの生地は、肉厚で弾力があり、シワにも成り難く、クラシックでハードな雰囲気ながらも暖かく着心地の良い素材だと思います。

コートのデザインとしましては、ダブルチェスターやポロコート、ジャッコーネなどとの相性が良いと思います。

   

   

続きましては、右側に移りまして、幅広のヘリンボンでございます!

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100%WOOLで550g/mの生地ですが、他の生地と同様に、決して硬くはなく、もっちりとした弾力がありますので、数字ほど重さも感じず、着心地も良いと思います。

コートでは、ヘリンボンの生地はどの生地メーカーにも必ずある生地ですが、今、COLLABORATION STYLEで取り揃えているコート生地の中では、一番柄の幅が広いヘリンボンになります。

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ベージュ~ブラウン、ダークグリーン、ライトグレー~チャコールグレー、ブルー~ブラックまで、11色収録されております。

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コートのデザインは、ゆったりとしたラグランコートや、ポロコートとの相性が良いかと思います。

      

    

続きましても、とてもクラシックなピンチェックのような、ドットのような柄の生地が3色。

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クオリティは、100%WOOLで600g/mになります。

もっちりとして、適度な弾力のある生地で、最近ではあまり見なくなった柄ですが、とてもクラシックな雰囲気で格好良いと思います。

ダブルチェスターコートやバルカラーコート、ラグランコートなどのデザインとの相性が良いと思います。

     

    

そして、ダイヤゴナルが2色。毛足のあるキャバルリーツイルのような生地です。

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この雰囲気の生地も、イタリア製の生地では久しぶりに見る生地ですね!

目付は、550g/mになります。

クラシックで着丈が長めのシングルチェスターコートやダブルチェスターコートとの相性が良いと思います。

個人的には、25年くらい前に、このようなダイヤゴナルのネイビーのシングルチェスターコートを着ておりました。某セレクトショップのコートでしたが...笑

        

そして、ARCHIVE OVERCOATの最後に収録されている生地は、ダブルフェイスの生地が2種類。

ウインドペーンとグレンチェックで、それぞれネイビーとグレーがございます!

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580g/mで、もっちりとして暖かみのあるソフトな風合いの生地でございます。

カジュアルな柄なので、ジャッコーネ(ピーコート)や、着丈が短めのシングルチェスターコートなどが、相性が良いと思います!

     

   

ということで、今回は、2022年秋冬シーズンの新作コート生地の中から。DRAPERSのOVERCOATとARCHIVE OVERCOATの2冊のバンチブックの生地をご紹介させていただきました。

         

いつもブログがとても長くなるので、今回はなるべく長くならないように、さらっと書いたつもりですが(汗)、ご不明な点や、ご質問などございましたらいつでもお気軽にお問い合せくださいませ。

今シーズンは、まだまだご紹介したいコート生地がたくさんありますので、どんどんご紹介していきたいと思います。

         

COLLABORATION STYLE 上原祥意