スーツにもジャケットにもお薦めのLORO PIANAのSUMMERTIME

May 03, 2021

昨年と同様に、今年も緊急事態宣言中のゴールデンウィークでございます。

昨年はお店を閉めておりましたが、今年は営業しているだけ少しマシな感じです。汗

よくお得意様には、「上原さんのお店はそんなにコロナの影響はないでしょ？」なんて、言われますが．．．

「いやいや、無茶苦茶影響ありますよ！」という一連の会話が展開されます。笑

一日でも早く、格好良い服を着て、美味しい食事とお酒が飲める日が戻ってきて欲しいですね。

さて、今回ご紹介するのは、LORO PIANAの春夏素材の定番、SUMMERTIME（サマータイム）のコレクションでございます。

クールビズやコロナ禍によるテレワークの増加などで、ビジネススタイルのカジュアル化が進んでいる影響も要因のひとつだと思いますが、4～5年前と比べて、コットンスーツやリネンスーツのオーダーが増えてきております。

以前、2017年にコットンスーツをご紹介したブログでは、コットンスーツのオーダーはそれほど多くは無いということを書いておりましたが、この4～5年で、いや1～2年でコットンスーツのご要望が増えております。

今シーズンも、既にコットンスーツやリネンスーツのオーダーをいただいておりますが、お客様の出来上がりにつきましては、また改めてご紹介させていただきます。

今回ご紹介する、LORO PIANAのSUMMERTIMEは、コットンスーツやリネンスーツほど、カジュアルではなく、ウールトロピカルやウール＆モヘアのような夏のビジネススーツの素材とも違い、カジュアルとベーシックなビジネススーツとの、ちょうど中間的な素材だと思います。

LORO PIANAでは、ウール・シルク・リネンの３者混や、ウール・シルク・リネン・ナイロンの４者混の生地にSUMMERTIMEという名称が付けられていて、混紡率の違いや、織り方の違いで、様々なクオリティが展開されております。

以前にご紹介している、メッシュ（ホップサック）の生地もSUMMERTIMEですし、以前は、LINEN TWEEDやDENIM TIMEという名称が付けられていた生地も今シーズンは全てSUMMERTIMEに統一されております。

今回は、そのSUMMERTIMEの中から、スーツでもジャケットでもオーダーいただいている、49%WOOL,30%SILK,21%LINENのツイル（綾織り）生地と71%WOOL,15%SILK,14%LINENの平織りの生地をご紹介させていただきます。

何度か、ブログでも書いておりますが、元々、SUMMERTIMEの生地が登場した頃は、ジャケット生地としての提案でしたが、現在は、色柄によって、ジャケットとして提案しているケースと、スーツとして提案しているケースがあり、COLLABORATION STYLEでもスーツとジャケットのご注文の比率は半々くらいだと思います。

ジャケット生地としての風合いや色柄が、スーツにした時に、ちょうど良いカジュアル感を醸し出しているのだと思います。

49%WOOL,30%SILK,21%LINENのツイル生地と71%WOOL,15%SILK,14%LINENの平織りの生地のどちらの生地も、定番で展開されている色柄と、PROPOSTE（プロポステ）として1シーズン限定で展開されている色柄がございます。

定番としてご用意しているコレクションは、MARE（マーレ）というバンチブックに収録されております。

まずご紹介させていただきます、49%WOOL,30%SILK,21%LINENのツイル生地のSUMMERTIMEは、ヘリンボンで11色ご用意しております。

LORO PIANAのウール・シルク・リネンの元祖のような素材で、SUMMERTIMEの中では最も古くからある、超ベストセラークオリティでございます！

私自身も、今までジャケットを3～4着作った記憶がございますが、今シーズンは、ベージュのヘリンボンでスーツをオーダーしました！

生地もソフトで軽く、光沢もあり、着心地もとても良いですね！

コットンやリネンスーツほどではありませんが、着じわも適度に入り、リラックス感も出て、上質なカジュアルスーツといった雰囲気ですね。

ブラウンのリネンシャツを合わせたノータイのスタイルも、なかなか良い感じです！

連休明けにはクールビズになる企業も多いと思いますが、ノータイスタイルには、少しカジュアル感のあるスーツの方が良いですよね。

昨年の今頃は、今年以上に外出自粛の状況でしたが、そんな中、お客様にも同じSUMMERTIMEの生地でオーダーいただきましたので、一部ですが、ご紹介させていただきます。

まず、こちらは、ダークネイビーのヘリンボンでスーツをオーダーいただきました。

元々、ウール・シルク・リネンのスーツをお考えになられていた訳ではありませんが、今までにお持ちでは無い雰囲気の生地で選んでいただきました。

ネイビーなどの濃い色の方が、光沢も出やすいので、より上質な雰囲気に仕上がっております。

続きましては、もう少し明るいネイビーブルーのヘリンボンで、ジャケットをオーダーいただきました！

夏のブルージャケットは、ビジネスはもちろん、タウンカジュアルでも、リゾートカジュアルでも、コーディネイト次第でいろいろと使える、とても重宝するジャケットですね！

ホワイトパンツでも、デニムパンツでも合いますね！

他にも、サックスブルーやライトグリーン、ライトパープルなどの色も、発色がとてもきれいです。

現在、定番としてご用意している生地はヘリボンですが、シーズン限定生地のPROPOSTE（プロポステ）では、きれいなチェック柄が揃っております。

このくらいチェック柄ですと、もちろんジャケットの生地として提案ですが、スーツでもオーダーいただけますので、少し派手目な色柄のスーツをお考えになられているお客様には、ご提案させていただきます！

続きましては、71%WOOL,15%SILK,14%LINENの平織りのSUMMERTIMEをご紹介させていただきます。

MAREのバンチブックには、無地で11色ご用意しております。

強撚糸で織られた、さらっとしたタッチの目透きのある生地は、SUMMERTIMEのシリーズの中では最も薄い生地になります。

カスレ調の色も、見た目に涼しげです。

この平織りのSUMMERTIMEの生地は、現在、LORO PIANAの春夏生地の中心的なクオリティですので、定番の他に、シーズン限定のPROPOSTEにもたくさんの生地が揃っております。

無地で12色

ストライプで7色

チェックで8色

ほとんどの生地が、PROPOSTE ABITI（プロポステ・アビティ）として、スーツ生地での提案でコレクションされておりますが、チェック柄などは、実は同じ生地でも、3年前は、ジャケット生地としてPROPOSTE GIACCHE（プロポステ・ジャッケ）の方に収録されていた生地もありますので、スーツでもジャケットでも、どちらでも良いということだと思います。笑

特にここ数年は、LORO PIANAのPROPOSTE ABITIには100%WOOLのベーシックなスーツ生地はほとんどコレクションされておらず、カジュアルなスーツ生地が増えております。

このように、LORO PIANAの夏の定番として、色柄も多くご用意している生地ですので、お客様からのオーダーも増えてきております。

こちらのお客様は、明るめのネイビーの無地で、スーツをオーダーいただきました。