素敵なサマースーツの出来上がり 2021Spring&Summer

梅雨が明け、オリンピックが始まり、新型コロナウイルスの感染者が増え、緊急事態宣言の発令される地域も増え、東京の緊急事態宣言の期間も延長されるという、いろいろな事が一気に起こっておりますね。

しかも、暑いですし...

世の中ではいろいろな事が起こっておりますが、今回は久しぶりにお客様にオーダーいただきました素敵なスーツをご紹介させていただきます。

COLLABORATION STYLEにおきましても、コロナ前から比べれば、お客様のご来店は、かなり減っておりますが、それでもスーツやジャケット、シャツや靴などをオーダーいただけるお客様には、本当に感謝しております。

   

今回は、2021年春夏シーズンにお客様からオーダーいただきました素敵なサマースーツをご紹介させていただきます。

    

Instagramでは、お客様の出来上がり品をタイムリーにご紹介させていただいいておりますので、併せてご覧いただければと思いますが、こちらのブログでは、オーダーの際のお話やエピソードなども併せて、より詳しくご紹介させていただきますので、スーツやジャケットなどのオーダーをお考えのお客様にご参考になれば幸いでございます。

   

いつものように前置きが長くなりましたが、まずご紹介いたしますのは、昨年の2月、まだ日本では、それほど新型コロナウイルスの情報が多くなかった頃に初めてCOLLABORATION STYLEをご利用いただいたお客様で、それから1年以上続くコロナ禍の中で、4着目のスーツをオーダーいただきました!

本当に感謝!感謝!でございます。

    

今回は、夏物のスーツと言うことで、選んでいただきました生地は、DRAPERSのASCOTから2Plyのグレーのグレンチェックでございます。

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以前のブログでもご紹介させていただきましたが、今シーズン、リニューアルしましたDRAPERSのASCOTには、250g/mの2Ply・370g/mの4Ply・480g/mの6Plyの3種類のクオリティがございます。

それぞれに特徴のある生地ですが、日本の気候で、一般的にサマースーツとしてご提案できるのは、250g/mの2Plyの生地だと思います。

もちろん、ここ数年、洋服業界が推している(?)4Plyも雰囲気のあるとても良い生地ですし、ビンテージ感のある6Plyは素晴らしい技術力で生み出された希少な生地ですが、日本の夏に一般的にお薦めするのは2Plyの生地だと思います。

4Plyは春や秋向けで、ウールとリネンの違いはありますが、例えるとSPENCE BRYSONのIRISH LINENと同じような季節感の生地だと思います。

また、6plyについては、より嗜好品的な生地になると思いますので、今までいろいろな生地のスーツやジャケットを着てきたお客様へのお薦め品になりますね。

   

ということで、2Plyの生地で仕上がったスーツがこちらでございます!
(グレンチェックなので、ブラウザによっては画像が乱れてしまっているかもしれませんがご容赦ください)

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4着目なので、フィッティングには大きな問題は無く、きれいに仕上がりました!

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21µ(マイクロン)の原毛を使用した太い糸による強撚糸で、ザックリと織り上げられた生地なので、通気性が有り、丈夫でしっかりとしていながらも、イタリア製らしく、しっとりとして着心地も良い生地でございます。

   

湿度が高い日本の夏でも、何とか対応できる生地のひとつだと思います。

   

生地の見た目よりも、軽い仕上がりなので、お客様にもご満足いただけました!

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さらっとした肌触りで、シワにも成り難いので、パンツだけでのオーダーも多い生地でございます。

パンツに使いやすい無地のバリエーションも豊富です!

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続きましてご紹介するお客様は、昨年の2月に約7年ぶりにご来店いただきましたお客様で、今シーズンも夏のスーツをオーダーいただきました!

この仕事を長くしておりますと、5年振りや10年振りといった久しぶりにお会いするというお客様も結構いらっしゃいますが、とても感慨深いですね。

有難いし、とても嬉しいことです!

    

私自身の異動や独立などで、ご連絡が途絶えてしまっていたケースや、お客様の転勤や異動で距離的にご来店が難しくなったケース、お客様のお仕事がスーツやジャケットを必要としなくなったケース、そしてお客様が他のお店もご利用されているケースなど、いろいろな条件でご来店されなくなることは、普通のことですが、長く同じ仕事をやっておりますと、しばらくお会いしていないお客様に再びお会い出来、お付き合いを再開する可能性も結構あるものです。

    

特に、現在は、インターネットやSNSなどで簡単に検索できてしまいますので、昔よりも再会できる可能性も増していると思います。

     

ということで、こちらのお客様に選んでいただきました生地は、先程ご紹介した生地と同じくDRAPERSのASCOTの2Plyから、少し明るめのネイビーの無地でオーダーいただきました。

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画像では分からないと思いますが、無地と言いましても、いわゆるメランジ調なので、涼しげな表情のある無地でございます。

こちらのお客様は、身長も高く、肩幅が広く、ウエストが細く、かなりのいかり肩で、思いっきりツキ皺が出るという、なかなかフィッティング難度の高いお客様ですが、COLLABORATION STYLEのMade to measure(メイド・トゥ・メジャー)では、上手く体型をカバーしながら良い感じに仕上がっていると思います!

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お客様もご自身の体型を把握されておりますが、かなりのいかり肩で、尚且つ、左右の肩の高さが違うという難しい体型です。

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お客様曰く、「どうしても体型に合わせてスーツを作ると、いかり肩が異常に目立ってしまって肩幅も大きく見えるのが気になる」ということでしたが、COLLABORATION STYLEのスーツでは、いかり肩が誇張されずに、お客様も「何で???」という驚きと共に、かなり喜んでいただけました!

    

   

続きまして、ご紹介させていただきますお客様も、なんと昨年の10月に約9年ぶりに再会したお客様で、昨年の秋冬物のスーツに続きまして、今年も春夏物のスーツをオーダーいただきました!

現在、東京でも異常なくらいに、いろいろなオーダースーツショップ(テーラー)が、存在している中、再びお付き合いいただけることは、本当に感謝でございます!

今回のスーツは、CACCIOPPOLI(カチョッポリ)の今シーズン新しく追加された、ハイツイストの夏向きの生地の中から、ネイビーのチェック柄に、グリーンのダブルオーバーペーンが入ったきれいな配色の生地を選んでいただきました。

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昨年の10月に、COLLABORATION STYLEを初めてご利用いただくタイミングで、スーツのサイズ感を今までオーダーされていたスーツよりもスッキリするように変えたので(それでもタイトフィッティングではありません)、今回もとても気に入っていただけました!

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生地も涼しげで、柄も悪目立ちしていないので、とても良い感じに仕上がりました。

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実際は、画像で見るよりもグリーンのラインは目立たず、生地に沈み込んでいるので、少し変化のある柄が欲しいけども、目立ちすぎるのは嫌だというお客様にもお薦めの生地でございます!

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以上、今回は、2021年春夏シーズンにお客様にオーダーいただきましたスーツの中から、3着共、蒸し暑い日本の夏にスーツを着なければならない方にもお薦めの出来る、素敵なサマースーツをご紹介させていただきました!

   

サマースーツと言いましても、今の日本の気候では、10月中頃までは全く問題無く着ていただけるスーツですので、これからサマースーツを作りたいと思っているお客様にも、ご参考になれば幸いでございます。

まだまだ、お客様からオーダーいただきました素敵なスーツやジャケットがたくさんございますので、なるべくご紹介させていただきます!


どうぞお楽しみに!

    

COLLABORATION STYLE 上原祥意